足底筋膜・腱膜ってなに？
かかとから足の指にかけて膜のように広がる腱のこと。
足底筋膜と足底腱膜は呼び方が異なるだけでどちらも同じです。
主な役割は
・足にかかる衝撃を和らげるクッションの働き
・体重を支える
・足部の安定性
足底腱膜炎とは
足底腱膜炎は、足裏に刺激が繰り返されることによって引き起こされます。
この繰り返される刺激により、足底腱膜が炎症を起こし、痛みや不快感が生じることがあります。
特にかかとの部分に痛みが現れ、歩行時や長時間の立ち仕事後に症状が強くなります。
歩き出しに痛みが強く、足底腱膜が温まってくると痛みが緩和される。
慢性化すると足底腱膜がついている踵の部分が、棘のように変形してしまうこともあります。
痛みが出やすい場所は、かかと、足うら中央、親指の付け根付近などです。
足底腱膜炎の主な症状
◎朝起きて最初の一歩目が痛い
朝起きたときや長時間の休息後、足を使い始めたときに痛みが最も強く感じられることが一般的です。
これは夜間に足底腱膜が縮んでいるためです。
◎長時間歩いたり立っていると痛い
歩く際に足底にかかる負担により、痛みが増すことがあります。
特に初めて歩き始めるときや立ち上がるときに感じられることが多いです。
◎運動後に痛い
長時間の活動や運動、特に硬い表面の上を歩いたり走ったりすると、症状が悪化することがあります。
足底腱膜炎の主な原因
◎過度の負担：長時間の立ち仕事や歩行、運動不足などが足底腱膜に負担をかけ、炎症を引き起こすことがあります。
◎足の形状の異常：アーチの高さや形状に問題がある場合、足底腱膜に負担がかかりやすくなります。
◎運動不足：足の筋力が不足していると、足底腱膜に余分な負担がかかりやすくなります。
◎靴が合っていない：靴のサポートが不足しているか、合っていない靴を履くことが足底腱膜炎を引き起こす原因となります。
足底腱膜炎による問題
◎慢性的な足底の痛み：足底筋膜炎の主な症状は足底の激しい痛みであり、これが慢性的な問題となることがあります。 特に歩行や立ち上がりの際に痛みが強まり、日常生活に支障をきたすことがあります。
◎歩行の制約： 足底の痛みにより歩行が制約されることがあり、これが生活の質に影響を与える可能性があります。
◎足部の腫れや炎症：炎症が進行すると、足部に腫れや赤みが生じることがあります。
◎姿勢の変化： 足底腱膜炎により歩行が難しくなると、自然と姿勢を変えて痛みを軽減しようとすることがあります。これが不適切な姿勢を生み出し、他の部位にも影響を与える可能性があります。
◎その他の症状：足底腱膜炎は足底だけでなく、膝痛、腰痛などの二次的な症状につながることがあります。
足底腱膜炎の予防と対策
◎適切な靴を選ぶ：足に合ったサイズや形状の靴を選びましょう。インソールを使用すると、足底への負担が軽減されます。
◎足の筋力トレーニング：足の筋力を維持・向上させるために、足底筋のトレーニングやストレッチを行うことが重要です。
◎適切な姿勢と歩行:：正しい姿勢と歩行を心がけましょう。姿勢が悪いと足底に余分な負担がかかりやすくなります。
◎体重管理：体重増加は足底に負担をかける可能性があるため、健康な体重を維持をすることが重要です。
◎適切な休息：長時間の立ち仕事や歩行の後には、足を休めるためにリラックスした姿勢で座るか、足を上げて休むと良いでしょう。
◎運動の前に十分なウォームアップ：運動前に足底や足の筋肉を十分にウォームアップすることで、急激な負荷がかかるのを防ぐことができます。
◎靴の交換：靴の寿命が過ぎたり、劣化している場合は早めに新しい靴に交換しましょう。
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